2016年10月19日水曜日

9/13 香港




香港7日目。ついにインド(重慶大厦)を抜け出せる日が来た。
スパイス臭とは今日でおさらば。
予定では香港5泊程度、既に6泊しているけれど、前半を水下痢に費やしたため延長。
香港は捉えどころのない街で、ここへ行ったからもう終わりという所、つまりクライマックスがない。観光資源が数だけは豊富な大きな街の特徴であり、それにはまってしまうとウダウダと長居をしてしまう。
香港島へ移動しユースにチェックイン。
Yesin@Cause Bay。2泊USD55.21。
強気の値段設定、香港島は九龍側と比べてホテルの値段が跳ね上がるので泊まれない。


14時チェックインなのでロビーで待つ。昼間からロビーでウダウダするヨーロッパ人旅行者ばかりで嫌気がさす。
近くのアップルストアへ行きiphone7情報をチェック。3日後が発売日だ。
旅を続ける上でSIMフリーの端末を手に入れておきたい。
残念ながら予約締め切り、発売日に来れば店頭購入可能かも「多分ムリ」だそうで今日は退散。


歩いて中環方面へ。
歩く旅行者を前にしてタクシーを止める生意気な小学生。


この辺は高級ブランドが軒を連ねる。


今は香港の企業。


しばらく歩くとここへ。
香港上海銀行/ノーマン・フォスター。歴史の教科書にも出てくる。


あまり期待せずに行ったが、素晴らしかった。
足元はトンネル状のピロティで香港島の地形をそのまま受け入れているので緩やかな勾配を持っている。関係ない人もガンガンここを通り抜けていく。


上部からピロティへエスカレーターが軽やかにすべり降りている。
銀行内部へのメインアクセスは肩肘を張った厳しく重厚な扉ではなく、この軽快なエスカレーターを登る。


2階に上がると吹き抜けが30〜40m以上あろうか、建物の中央を貫いている。
建物の中にもうひとつの異質な都市を内包しているという印象。
一見郊外型のショッピングモールのような構成だけど、ショッピングモールが水平方向への冗長性を強調するのに対して、こちらは圧倒的に縦。
途中階に余計なエスカレーターがないのよい。マシナリーな意匠も相まりやりきっている。


吹き抜けとピロティとの境界をガラスで区切るのも絶妙だ。
ガラスの境界面が、まるで別世界のように内部の異質さを際立たせながらも、都市との接続性を担保しているというアンビバレントな役割を担っている。


四半世紀以上前の設計とは思えない。名作とはさもありなん。勉強になった!

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